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トップ>都民運動後期医療 08.10.26

後期医療 |

10月から年金天引き全区で
高齢者怒りの一揆 都内7万7千人が新たに負担

 4月から始まった後期高齢者医療制度で、遅れていた14区で年金者一揆の写真も10月から保険料の年金天引きが始まり、年金支給日の15日は計約21万5千人が、初めて年金から保険料が天引きされました。サラリーマンの子どもなどに扶養され保険料を負担してこなかった約7万7千人は、新たに徴収されることになりました。一方、同制度に怒る高齢者は16日、全国各地で「年金者一揆」に立ち上がりました。

この行動は、全日本年金者組合が呼びかけた「年金者一揆2008」。各地で、集会や宣伝、パレードがくり広げられ、1万人が参加しました。このうち、東京・千代田区の日比谷野外音楽堂で開かれた中央集会には、東京をはじめ、首都圏の年金者組合員3000人が集結しました。
総選挙がチャンス
  「命まで天引きするか自公政治」「いまに見ろおば捨山が噴火する」。会場には、高齢者の怒りがこもった川柳が書かれたむしろ旗が掲げられました。参加者は「新しい希望の時代をつくるために持てる力を尽くし頑張ろう」との宣言に合わせ、「一揆」や「廃止」と書かれたオレンジ色の紙をいっせいに突き上げ、熱気があふれました。
  集会では各県の代表が発言し、東京都本部の大束達夫副委員長は「近づく総選挙は、絶好のチャンス。大きなたたかいで廃止に追い込みたい」と表明。日本共産党の小池晃政策委員長・参院議員、民主党議員、国民新党副代表があいさつしました。
  小池氏は、国会質問で追及した舛添厚生労働相が作った「おば捨て山行きバス」の絵をかざし、「こんなバスはただちに急停車させ、力を合わせて後期高齢者医療制度を廃止させよう」と呼びかけました。 集会後、参加者はJR有楽町駅近くまでパレードし注目を集めました。
  16日開かれた「年金者一揆」には、東京から800人が参加し、怒りの声をあげました。
江東区から参加した男性(76)は「妻は、これまで扶養されていたので、10月から新たに保険料を取られることになった。夫婦二人が保険料を払うことになり、生活は大変だ。舛添厚労相は、いろいろなことをいうが結局、制度は存続させるということ。廃止のため頑張る」とのべました。

高齢者差別の制度は廃止を 共産党躍進でこそ決着
日本共産党衆院比例予定候補 谷川智行さんの話

 後期高齢者医療制度の問題について、医師で日本共産党の衆院東京比例予定候補の谷川智行さんに聞きました。
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  診療したお年寄りから「もう、あまり治療しなくていいよ。年寄りは早く死んだほうがいいと国は思ってるんだから」と言われました。戦前、戦後と苦労してこられた方々にこんな思いをさせるのは本当につらいことです。後期高齢者医療制度の本質は、医療費抑制のために高齢者の医療差別です。そのことを高齢者は知っています。「高齢者は医療に金をかけるな」という国のメッセージは、高齢者の心に深く突き刺さっています。
  医療差別の現れの一つに、自治体で行う健診があります。国が健診内容や対象を自治体まかせにしたことで、自体ごとに大変な格差がうまれています。
  私が診療をしてきた中野区では、75歳以上の高齢者の健診からレントゲン撮影や心電図がはずされました。血液検査も貧血さえ分からないものにさせられました。とても健診の名にあたいしないものです。
  世論と運動で本格的な実施に至っていませんが、月六千円の定額医療の導入もそうです。定額医療は、すでに療養病棟などで導入されていますが、決められた額を超える検査や治療を行えば病院の持ち出しになるため、医療現場では常に経営のことを考えて治療や検査を行わざるをえなくなっています。倫理感や使命感と採算との板挟みで、医療人としての誇りが傷つけられています。高齢者の医療を差別し、医療の根本までゆがめる制度は廃止するしかありません。
  最近、若者から「長生きしたくない」という言葉をよく聞きます。お年寄りを大事にしない国は、若者の希望も奪うと感じます。
  国会では、野党4党が提出した後期医療制度廃止法案が参議院で可決され、継続審議になっています。政府・与党はこの制度にしがみつこうとしていますし、民主党も制度の存続を前提にした補正予算に簡単に賛成してしまいました。高齢者の医療を差別することに一貫して反対してきたただ一つの党、日本共産党が総選挙で躍進してこそ、制度廃止に決着をつけることができます。